HANONの音階練習ではまだハ長調に続きト長調の練習を始めたばかり。
シャープがひとつ増えたト長調はまだしも、一緒のページのホ短調になると途端にぎこちなくなる。
楽譜を追うとついつい7番目のシャープに気を取られ、基本のファのシャープを忘れちゃったりするわけ。
そして、シャープに気を取られていると、左手の4番5番指がピンピンに伸びている!
脱力脱力!と声をかける。
シャープひとつでてんてこ舞いなのに、ショパンのワルツの方はシャープ三つのイ長調部分に突入している。
しかし不思議なことに、今までよりもなんとなく弾きやすい気がする。
まだまだ全く弾けてはいないけど、最初の複縦線までを練習した時よりも、すんなり行ける気がするのだ。
ショパンに慣れてきたのかな?
楽譜的に簡単な部分なのかな?
この曲に取り組み始めた時は正直、これ弾けるようになるのかな???って疑問に思うくらい先が見えなかったのに、今は、なんとなく、一所懸命やればできそうかも♪なんて楽観できるようになってきた。
そして、少しこの曲が好きになってきたのだ。
弾けるようになってきたから好きになったのか、好きになったから弾けるようになってきたのか、卵と鶏の問題のようにどちらが先かはわからない。
でも、今までピアニストの弾くワルツの3番を聴いても心に響かなかったのに、2、3日前から急に、ああいい曲だなあって思うようになったのだ。
そして、自分もこんなふうに、流れるように綺麗なワルツを弾いてみたいって思ったりしている。
自分でもびっくりなくらいの心境の変化である。