自宅練習となって早くもひと月近く経つ。
インヴェンション1番は結構弾けるようになってきた。
インヴェンション4番の、最初はコレ無理じゃね?と思った長〜いトリルも、右手はなんとか形になってきたし、左手のトリルはまだまだではあるけれど、ほんの少しずつ進歩が見られて楽しい。
でも、なかなか時間がかかるので、これはもう少し前段階の楽譜からやった方がいいのかなあ?と思い、『アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集』を購入。
パラパラめくるうち、アリアを発見した。
ん〜?これって、ゴルトベルクのアリアじゃね?とゴルトベルク変奏曲の楽譜を取り出して比べてみたら、まさしくそうだった!
ってことは、アリアはインヴェンション前でも弾けるってこと?
しかも、よく見たら、私の買った全音楽譜出版社のクラヴィーア小曲集には、”原典譜”と”奏法譜”が載っていた。
”奏法譜”というものを初めて知ったのだけど、あるんだねえ、こんな便利なものが!
”原典譜”のトリルの記号が全て音符に書き直してあるんだよ!
いつもなら、このトリルの記号はどうやって弾くのかな?と最初の方の説明ページで探して、確認して練習していて、でも、すぐに忘れちゃうんで、また次の時もえ〜っとこれはなんだっけ?みたいな、遅々として進まない。
だけど、この”奏法譜”ならそのまま弾けばいいんだもん、超便利。
試しに、このアリアを弾いてみたよ。
なんと、ゆ〜っくりなら、なんとなく弾けるぞ!びっくり!
なんだよぉ〜、最初からこうやって書いてくれればいいのに、バッハ父さんも意地悪だね。
でも、そういうことじゃないのかな?
以前にも、ピアノ教室でダブルシャープに初めて遭遇した時、最初から全音上げた音で書いてくれたらいいのに!と先生に言ったら、それでは調に合わないと笑われたことがあるけれど、トリル記号にも何かしらの事情があるのかな?
まあ、アリアをこの楽譜で発見できたことは、私にとってとても大きな収穫だ。
ひどく遠かったゴルトベルク変奏曲が、少〜し身近になってきて本当に嬉しい。