こんな本を読んだ。
歯医者さんが書いた本。
昔、8020運動というのがあった。
80歳で歯が20本残るようにしようというもの。
でもこの本を読んで、80歳で20本歯が残っているひとの割合が、50%いると知って驚いた。そんなにいるんだね?って。
でも、この本の著者(ほりうちけいすけ先生)によると、人生100年時代になったから、20本残そうというのでは足りない。最低でも23〜25本の歯を80歳で余裕を持って残さなければダメだという。
そして、逆算すると、60歳で失った歯は1〜2本に抑えなければいけないのだそうだ。
ええ〜?!私、もうすでに奥歯が1本ありません!やばいじゃん!
不自由なく食事をするためには、最低18本歯が必要なのだそうだ。
確かに、1本抜歯しただけでも、それまでと比べるとなんとなく不自由を感じる。
ほりうち先生は、不自由なく食事ができることを当たり前と思ってはいけないと言う。
歯はもちろん再生するものではないし、おまけに、細菌と闘うシステムも持ち合わせていない!普段の私たちの生活習慣の管理によって維持できるか否かが決まる!のだそうだ。
それでも、遺伝によるところもやはりあるので、他人と比べることはナンセンスだけれど、自分でコントロールできることはやらないと後悔するということだ。
この本を読んで、やばいよ〜、私、歯がもうすでに1本ないし、神経を取って被せてある歯も2本あるよ〜(神経のない歯は、抜歯候補NO.1だって)って焦ってしまった。
唯一良かったのは、夜の歯磨きはバスタブに浸かってのんびり時間をかけてやっている=”先生の提唱する15分は歯を磨こう”に当てはまるわ!とホッとしたことかな。
とにかく、この本はみんなに読んで欲しい。
息子に「読んでみな」と言ったら、「要点だけ教えて」と返された。
彼は私と違って、中学の時にもまだ1本も虫歯がなくて表彰された人だから、危機感はまるでない。
でも、そんな人こそ油断なくメンテナンスに励んでほしいと思うから、これからも、うざいくらいにこの本を勧めてやろうと思っている。
要点だけ聞いたのでは、おそらく、歯の大切さが、メンテナンスしないことの怖さが、伝わらないと思うから。
ピアノ練習も、歯のメンテナンスも、今からでは遅いのかもしれないけど、今この時が一番若いのだから、やるしかないよね。