かなりあがり症なので、人前には極力出たくないと思っているのだけど、発表会に対しては出たくない気持ちと、出てみたい気持ちが半々なんだよね。
出てみたい気持ちはどこからくるのかなあと考える。
楽器を弾くからにはやはりどこかで、人に聴いてもらいたい気持ちがあるのかなあ。
でも毎回、先生の前で弾くのだって緊張して、練習の60%くらいの出来でしか弾けないくらいなのに、発表会なんて大丈夫なのかい?
そんなことを思っていたら、撮っただけでまだ見ていないTV番組の中に、タイムリーなのがあった。
プロのピアニストとアマチュアのピアニストの違いは、”緊張”を上手にコントロールするところにあるという。
”緊張”が全くないのはダメで、適度の緊張はパフォーマンスをあげる。
プロはどのようにして緊張と向き合うのか?
プロピアニストは家で練習するときも、本番と同じ状態(お客さんのたくさん入ったホール)をイメージして練習するらしい。
ラグビーの五郎丸さんの例のように、緊張感の中、自分のルーティンを決めてやることで集中力をあげ、トライ成功に結びつける。
”緊張感”をポジティブにとらえられるかどうかが鍵。
ドキドキしているとき、
「失敗しそう」と思うのはネガティブ、
「今から、自分はやるぞ!」と思うのがポジティブ。
姿勢も大切。
胸を張って上を向くとポジティブな感情が生まれる。
ゆ~っくり、長~く息を吐くのも、心拍数が下がっていいそうだ。
そして、この番組に出演された東大准教授の工藤和俊先生の言葉で一番心に残ったのは、これ。
『上達の道に終わりはない』
たとえ失敗しても、そこからまた練習を積み重ねて行けばいい、という言葉。
そうだね、べつにそこで何が終わるわけでもないんだもんね。