母の葬儀以来、ピアノ教室から遠ざかっているものだから、なんとなく好きな曲を弾き散らかすばかりで、次に練習する曲がなかなか決まらない。
この間、ご近所で同じ教室に通っているTさんが、自宅に成ったという柿を持ってきてくれた時に、「発表会、どうします?」と言うので、ああ、去年の同じ頃、発表会の選曲に悩んでいたなあ、もう一年経ったのかと思うと、本当に大人の時の経つのは早い。
Tさんは、「ピアノが楽しくて仕方なくて、発表会も頑張ろうと思ってるの。sobakoさんが誘ってくれたから、私本当に感謝してるわ!」って、とても生き生きとお話されるのを聞いて、こちらまでハッピーになった。
さあ、私もがんばらなくちゃね!
でも、近所の人と同じ発表会に出るのって、なんだかちょっと恥ずかしいなあ。
まあ、私の実力は、ダダ漏れの普段の練習でバレバレだけどさ。
Tさんは一体どれくらいの実力の持ち主なのかわからないし。
でも、コンクールじゃないので、他人と比べるものでもないしね、発表会は自分のそれまでの成果を発表する場所だから。
最近は、バッハの小プレリュードを少し練習しようかなあって、パラパラ楽譜をめくって最初の部分を弾いてみたりしている。
で、今日、その本の最初の曲「12の小プレリュード、初歩者のための練習」の1番を弾いてみて、ちょっと感動した。
それは、写真のピンクの音。
タイで繋がっていて、永遠に鍵盤を抑えっぱなしのところ。
私の弾き方がゆっくりテンポなので、最後の方は左手の音自体がと〜っても小さくなってしまうのだけど、右手の弾く音に左手の音の弦が反応して、ブワ〜っと音が鳴る時があるのよ。
倍音ってやつだね?
一つの音を弾いた時に響く弦は一つじゃないってこと。
共鳴するんだよね。
もうね、ああ、私、アコースティックピアノ弾いてるのね〜〜って幸せ感まで倍になる。
でもさ、こういうのは、この楽譜のような時だけじゃなくて、ピアノを弾けば常に響いているはずで、普段から、気づかなくちゃいけないんだと思う。ううう。
弾くのに必死で、微妙な音の変化に気づいている余裕がない。。。
まあ、そのうち、いつかは……ね。