少し前にTwitterで「電子ピアノとアコースティックピアノとどちらがいいのか」みたいな論争が巻き起こっていたみたい。
このテーマは時々あるよね。いろんな考え方の人がいるし。
ピアノの先生だって、アコースティックピアノ持っていない人のレッスンはしないという人もいるらしいし。
本当はアコースティックを用意して欲しいけど、それぞれの家庭の事情もあるし、強くは言えないという先生もいるし。
私は、電子ピアノとアコースティックピアノは別な楽器じゃないかと思うんだよね。
だから、それをどうして比べて論争が起きるのかがわからない。
ただ、自分が何を求めてその楽器を弾くのか、というところを考えたいよね。
音大に行きたいとか、ピアニストになりたいとか、そういう目標がある場合は電子ピアノでは遠回りなのではないかと思うし、逆に、趣味で弾くということなら、電子ピアノの方がいろんな音が楽しめたり、夜中だって弾くことができたり、下手くそでも美しい音色が奏でられる、とか、利点がいっぱいある。
私自身は、ただの趣味で弾くだけなんだけど、アコースティックの音色に魅せられてしまったんだよね。
だから、アコースティックピアノを買った。
でも、それが許される環境だというのは、ラッキーだと思うし、感謝している。
私が子供の頃、ピアノ欲しかったけど、住宅環境的にも経済的にも、無理だったからね。
そうそう、この間テレビで、ストラディバリウスと他のバイオリンとではどう音が違うのかと問われたバイオリニストの千住真理子さんが、
「生き物とぬいぐるみくらい違います」
って言ってた。
その例えがね、なんか、スーッと腑に落ちたのよ。
自在にバイオリンの音を操れる千住さんだから、楽器のポテンシャルが高ければ高いほど、もう、それはたくさんの音色を作れるのだろうなあ。
そして残念ながら、ついこの間までうちにあったグランドピアノのことを考えると、やっぱり、宝の持ち腐れだったと言わざるを得ない。
C1Xのポテンシャルを引き出してあげられる人の手に渡ることを切に願っている次第。