ドレミファ・バッハ

いつの日か、ゴルトベルク変奏曲を弾きたい.....

ここ数年の悩みごと

ここ数年来の悩みごとがひとつある。
いや、悩みごとはひとつではなくいろいろあるので、その中のひとつかな。

たとえば、何かひとつのことに集中して時間を費やすとする。
何時間もかけてブライスの洋服を作るだとか、何時間もかけてブログの体裁を整えるだとか、ね。
その作業に没頭しているときは本当に楽しくて、時間もあっという間に過ぎるんだけど、いざ、完成した瞬間、むなしさを感じてしまうのよ。
これに対してこんなに時間をかけてしまってよかったのか?と思ってしまったり、たとえ成果があったとしてもその達成感は一瞬でなぜか不毛な気持ちに変わってしまう。

なぜだろう?と思うのだけれど、わからない。
本当に、その充実した時間が終わったとたんどーんと気分が落ち込む。
費やした時間が長いほど、自分の中で出るため息も長い。

実は、ピアノに対してもそういう気持ちになることがあって、弾いているときは楽しくて集中していて、時間の過ぎるのが早いのだけど、練習が終わってみると、あ~あこんなに弾いちゃった~とか思って疲れちゃうんだよね。

ひとつ思い当たるのは、年を取って、どうしてもこの先の人生の時間のことを考えてしまうからかな?ってこと。
年々時間のたつのが早く感じられるようになってきて、過ぎてしまった時間のことをもっと有意義に使えたのではないか?と思ってしまうせいなのかもしれない。

確かに、若いころはこんなに時間のことを考えたことなかったもんね。
本屋さんで2時間も3時間もフラフラ立ち読みとか、平気でしていたし。
今じゃ、目的の本をネットでポチっとしてしまうから、そんな時間は考えられない。
いや、2時間3時間本屋さんで過ごしてみたい気持ちはある。
きっと本好きなので楽しい時間が過ごせるとは思うのだが、そのあとのことを考えると二の足を踏む。

今日もピアノの練習どうしようかな~って考えてた。
なんとな~く気乗りがしなかったのだ。
きっと、弾きだしてしまえばあっというまに1時間2時間弾いてしまうのだろうけれど、今日はそれも躊躇していた。

で、閃いた。
30分だけタイマーをかけて練習しよう!と。
ピアノの前に座って、パルティータをあーでもないこーでもないと弾くうちに、あれれ?1時間経ってるし。
やだ~、タイマーかけるの忘れてるし~~~。
まったくも~~~う。
ここで集中が切れたんで、練習終了。
意外にも練習後の気分は上々。
ん~、なんでかな?
途中かけで終わった感がよかったのかな?

よくわからんが、それよりも、何でもやり忘れることの方が問題なのではなかろうか?
う~む、悩み多きお年頃だ。笑

 

 

P.S.

しかし、ひとつだけまったく後悔したことのない時間の使い方がある。
それは本を読むこと。
これだけは、たとえ1日中読んでいたとしても、無駄に思ったことがない。
不思議。

 

 

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