今まで書き散らかしてきたブログはいくつかあるが、どれも途中で放り出してしまった。今でもいくつかネットに漂っているはず。
どれも最初は意気揚々と始めたわけなのに、だんだんと熱量が下がってしまう。
ただただ飽き性な性格だと言ってしまえば、まあ、そうなのだけれど、なぜだか、今書いているブログ『ドレミファ・バッハ』だけは、なんと、もうすぐ丸4年を迎えようとしている。快挙である。
なぜ、こんなに続いているのか。
このブログを始めたきっかけは、同時期に始めたピアノの練習記録をつけようと思ったことだった。
子供の頃に少し習ったピアノに57歳で大ハマりした私は、人生初のアコースティックピアノを購入。
グレン・グールドの弾くバッハの『ゴルトベルク変奏曲』を聴いて「私も弾きたい!」と勢いづいたのはいいけれど、調べれば調べるほどその道のりが遠いことを思い知らされる。(どうも『ゴルトベルク変奏曲』はバッハの最高峰だったらしい)
どうすれば弾けるようになるのか?(練習あるのみに決まっている!)
何か近道があるのでは?(あるわけがない!)
そんなこんなをブログに書き綴っていたら、同じような大人趣味ピアノブロガーの方々とも知り合い、なんだか楽しくなってきた。
ブログはやはり、読み手がいるから書こうという気持ちになる。
そして、読み手側から考えると、共通の話題があったり、共感できたりすると、また訪問しようという気になる。(たまに、自分と真逆の人生を送っている人のブログを覗くことにハマることもあるけれど)
『ドレミファ・バッハ』は「おばさんのピアノ練習のお悩み」というテーマが、私にとってのお題となり、それに共感して読んでくれる人がちょっぴりいてくれたもんだから、書き続けてこられたのだろうな。
年を取ると、思うようにできなくなることが増える。
頭では理解できても、なかなか体がついてこなくて空回り。
ピアノだって、子供の頃にもっとまじめに練習しておけばよかったよ!キィーーッッ!となりながらも地道に練習を続け、ようやく弾けるようになった曲でさえ、少し弾かないでいるとすぐに弾けなくなってしまう!
60を越えたおばさんの忘却曲線は急降下しているのだよ。
ピアノを練習していると、いや応なしに老いをビシバシ感じるわけだけど、まあ、仕方ない。
顔のシワは減らせないけど、脳みそのシワの1本2本は増やせるのでは?と、あ~でもない、こ~でもないともがいている自分のことを、あれこれ面白おかしくブログに書いて、自分がもっとばあさんになった時の暇つぶしの読み物になったらいいな。
そして、私が死んだ後もネットの波に漂い続けて、こんなばあさんいたんだねって、誰かが読んでくれたらいいな。
そんなことを考えている。
特別お題「わたしがブログを書く理由」